Ｎの日常

夜寝静まる頃。

鈴虫や、なにかし虫やらの、音色に耳傾けながら寝る。

「スイーチョンッ」
…


「スイーチョンッ」

…
「スギーチョンッ」


（噛んだ！）


「スイッチョン、スイッチョン、スイッチョン、スイッチョン…」


「スイッチョン、スイッチョン、スイッチョン、スイッチョン」
…

（ヤケになってるのか！？）


にしても、気になったら寝れなくなった。

奴一人に眠りを妨げられている。

「退治するかキリギリス！」

網戸を開け、外から聞こえる奴の声元まで近づいた。

「見つけたぞ！」

デコピンを食らわそうと手を近づけたした瞬間、僕に羽を広げ、跳んで、突撃してきた！


キリギリス虫「ブオーン！」


僕「ヒーッ！」


ドテッ。

思わず尻餅をついた。


…

「…リ～ンリ～ン…。」

「カナカナカナカナ…。」


…

虫達が優しく音色を奏でる。


夜空を見上げる。

…

なんて僕はチッポケなんだ。


雨が止んだ庭。

濡れた尻が冷たいなんて後になって気付いたわさ。



  

今日の夕食はピザ。

大好物だ。

あのジョーイラモーンはピザしか食べない。ってロックンロールハイスクールで伝説を作ったくらいの品物だ。




どれだけピザを愛しているかと言うと、高校の就職活動で、一流企業に面接しに行った時に…、

「好きな食べ物はピッザです。」

と、自己紹介の時に言ったくらいだ。

ちなみに尊敬する人は…

「アントニオ猪木です。」

と言いましたけど。



男の中の男ですからね。彼は。

しかも、タバスコを日本に初めて持ってきた男ですからね。アントニオは。。

…
それを知ってか知らずかイヤン馬鹿ん。

それで僕は受かりました。


それとは関係ないけど…

ピザを食べると毎回、車の免許を取得した時を思い出します。


篠ノ井交通安全センターで、掲示板に僕の受験番号が赤く照らされた時、嬉しさのあまり大声を出して飛び跳ねた。

ジローが横にいまして、彼も受かり喜びのあまり、僕に本気のラリアットをしてきた。
僕はジャンプ最中だったので、当然のごとく吹っ飛ばさる。
あれは長州力に教わってたくらいの強さだった。

そんなジローと二人で、車免許取得おめでとうパーティーと記し、篠ノ井交通安全センター付近にあったピザ屋で、昼飯を買って食べた。

あの味は、今でも忘れられない。  » 続きを読む